夢を叶えるために絶対に知っておくべき正しい脳の使い方とは?

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仕事もプライベートも悪くはないけれど、もう一歩ステップアップをしたい。何回も夢や目標を設定しているけれど、同じところをグルグルまわっているように感じる。

「夢や目標を叶えたい」のであれば、まず正しい脳の使い方を知ることです。

脳の性質や特徴を知り、きちんと使うことができれば悩みがどんどん解消されます。そこに、「忍耐」や「不要な努力」はありません。

脳はきちんと指示を出せば行きたいところへ連れて行ってくれるカーナビのような存在だからです。力むことなく、夢や目標に向かって、自然と操縦をしてくれるのです。

脳の使い方をマスターすると、

●思い描いた夢や目標が実現します
●日々の出来事に反応することが無くなります
●自分とのコミュニケーションがうまくなり、悩みが減ります。

今回はあなたの中に眠っている脳の可能性を引き出し、夢を叶える「正しい脳の使い方」をお伝えします。

1:脳の仕組みを理解する

「脳の使い方」をお伝えする前に、まずは脳の仕組みを見ていきましょう。

脳の仕組みを正しく理解することで、効果的な使い方をすることができるようになります。

1-1.脳の部位と役割

<大脳>
身体のすべての情報を受信し、各器官に命令を伝える司令塔。大脳新皮質は左右からなり、ヒトやサルなどの霊長類だけに存在します。知・情・意・言語などの精神活動の根源であり、知覚と運動の最高の中枢です。

<小脳>
大脳の下にあり、全身にめぐらされている神経細胞の半分以上が集中している部分です。体の平衡感覚を保つなど、大脳からの運動命令を全身に伝える機能を持っています。

<脳幹>
大脳と脊髄を結ぶ部分にある神経線維を通す管で、脊髄・末梢神経・筋肉につながっています。呼吸、心臓の活動、体温調節などの生命維持や意識の中枢。

夢を実現するためにはこの「脳幹」と深い関係のあるホメオスタシスという機能とうまく付き合っていくことが必要になります。

1-2.夢の実現を邪魔するもの

「夢を叶える」とは、今とは違う現実になる、何かしらの変化が起こるということです。

反対に、人間は現状から変わりたくないという性質を持っています。専門の言葉で、「ホメオスタシス」という言い方をします。

ホメオスタシスとはアメリカの生物学者W.キャノンが著書「人体の知恵」が述べた言葉で、日本語で「生体恒常性」と訳すことができます。もともとはギリシャ語で「同一の状態を維持すること」を意味します。

難しい言葉ですが、環境の変化に対して、生命を安定した状態に保つためにもともと人間にプログラムされている機能のことです。

例えば、気温が高くなり体温が上昇しそうになると、脳は身体に「汗を出すことで体温を下げろ」と命令をします。走って呼吸が荒くなった時は、意識をしなくても平常の呼吸に戻ろうとします。トイレに行きたくなれば、自然と排泄ができるようになっています。

これが「ホメオスタシス=生体恒常性」です。

1-3.脳は変化することを嫌う

このホメオスタシスは身体だけでなく、「脳」にも存在します。

「このままじゃダメだ。自分を変えよう!」と思ったとしても、なかなか身体が動かない。という経験はないでしょうか。これはホメオスタシスが働いているからです。

脳は新しいことを「異常事態」とみなし、不安を感じます。不安やストレスを感じる=バランスが崩れている状態であり、元に戻そうとする動きが働くため、「やめたほうが良いけどやめられない」「動きたくても動けない」という状況になるのです。

次章では、この状況を打破する具体的な方法をお伝えします。

2:脳が持っている7つの特徴を活かす方法

夢の実現を邪魔しているホメオスタシス。

生命を維持する上では大切な働きですが、夢を叶える過程ではときに邪魔になります。とはいえ、なくなるものではありませんので、上手に付き合っていくことが大切です。

まずはじめてに知っていただきたいのはホメオスタシスはエアコンの室温調節機能のようにある程度の「幅」を持っているということです。

例えば、エアコンの設定温度を23℃に設定をしていて、22.9℃になった瞬間にエアコンが切れるということはないでしょう。それと同様に、ホメオスタシスも細かく機能するわけではないのです。

本章ではそういったホメオスタシスを司っている「脳」の特徴を知り、夢を叶えるために有効な「脳」の使い方を説明します。

2-1.小さな成功体験を積み重ねる

ホメオスタシスはある程度の「幅」を持っているということをお話しました。

つまり、急激な変化に対しては元に戻そうという力が強く働きますが、徐々に変化をさせていくことで、脳も新しい環境(夢に近づいている状態)を拒絶することがなくなります。

そのため、大きな夢や目標を細かく分解して、小さなステップを一歩ずつ積み上げていくことで脳の拒否反応を抑えることができます。

2-2.「快」を求め、「不快」を避ける

脳は気持ちのいいこと、うれしいこと、ワクワクすること、楽しいことが好きです。一方で、苦しいこと、つらいこと、しんごいことは嫌いです。

脳が持っているこの性質を知っていれば、「新しく何かをはじめること」も「止めたいと思っていることをやめること」も自由にコントロールできるようになります。

例えば、「ダイエットをしたいけれど、どうしてもケーキに手が伸びてしまう」という時。

この状況が苦しいのは、「ケーキを食べる=快」と脳が認識しており、それを我慢しているからです。「ケーキを食べる=不快」と、脳が認識をすれば苦しむことなく食べることを抑えることができます。

具体的には、「ケーキの箱に太っている三段腹の写真を貼っておく」などの方法が有効でしょう。

反対に、英語の学習がなかなか続かない時は、英語を使って綺麗なブロンズ美女とデートをしている様子などを想像することで、「英語の学習=快」という状況を作り出すことができます。

また、仕事や勉強をはじめるときはあらかじめ「快」のモードに切り替えておくことで作業もはかどります。

朝一番に運動をする、好きな音楽を聴く、掃除をするなど、「快」のスイッチが入る行動を見つけておきましょう。

2-3.時間の認識がない

脳の中では、過去・現在・未来という時間軸が存在しません。つまり、どこかの時点で「悪い」と感じていると、他の2つの時間も悪いと感じてしまうのです。

しかし、過去のできごとを「悪い」と感じていたとしても心配いりません。

過去の出来事を変えることはできませんが、過去の意味づけがかわることで、現在も未来もより良い方向に動き出します。

では、具体的に脳が「悪い」「嫌だ」「ネガティブ」と捉えている出来事の捉え方を変える方法をご紹介しましょう。

【過去のトラウマを解消する方法】

【STEP1】:頭の中に時間が刻まれた1本の線を思い浮かべる
【STEP2】:線をたどりながら25歳、20歳、15歳、10歳、5歳・・・とラインを下がっていく自分をイメージする
【STEP3】:各年齢の時にあった出来事とその時の感情を思い出す
【STEP4】:トラウマとなっている出来事の時点にたどり着いたら、改めて何があったのか客観的に眺めてみる
【STEP5】:当時の自分をイメージ出来たら、今の大人の自分から声がけをしてあげる
【STEP6】:相手の立場にも立ち、感情に想いをはせる

過去の事実は、実際に存在するものではありません。ただ自分の解釈が残っているだけです。この解釈を変えることで、過去のトラウマは解消されます。

過去のトラウマを解消することで、脳が変わり行動もしやすくなります。

【現在の状況を肯定的に受け入れる方法】

また、現在に対する解釈を変える方法は簡単です。感情的になりそうな出来事が起きた時、「この経験から学べることは何か?」という質問を投げかけてください。

出来事と感情を一度切り離して考えることが大切です。

2-4.人称の認識がない

自分と相手の区別がありません。誰かの悪口を言ったり、憎んだりすると、その気持ちはそのまま自分に返ってくるようにプログラムされています。

反対に、他の人をほめたり、好きになると、その気持ちが自分に向けられ、自身がついたり、誇りを持てるようになります。シンプルなことですが、周りの人やモノに対してもポジティブな態度で接することを心がけましょう。

2-5.言葉に左右される

起こる出来事と異なる言葉を使ったとしても、脳は、実際に耳に響いた言葉をそのまま受け入れます。

一見、ネガティブに見える物事が起きた時でも、ポジティブな言葉を使うことで脳はポジティブな出来事として捉えます。

例えば、電車が遅れた時も「なんてついていないんだ」と言う代わりに、「遅れたおかげでゆっくり出勤できる」と口に出すことで、脳は「快」の方向に働きます。

友人が風邪をひいている時は「つらそうだね」ではなく、「早くよくなるといいね」と、同僚が落ち込んでいる時は「次は失敗しないようにね」ではなく、「こうすれば次はうまくいくね」という具合に使う言葉を変えましょう。

2-6.否定形を認識しない

脳は肯定系と否定系を認識しません。「〜しない」という何かを禁止するような表現を使うと、それを肯定してしまうのです。

例えば、「ムダ遣いをしないぞ」「寝坊しないぞ」と思うと、脳には「ムダ遣い」「寝坊」というイメージができてしまいます。そうすると、イメージした現実を引き起こしてしまいます。

その際は否定系を使うのではなく、「お金を有効に使おう」「早起きをしよう」という言葉を使いましょう。

2-7.体の動きに左右される

脳は面白いもので、身体の使い方にも影響を受けます。なぜなら、脳も身体の一部だからです。

試しにスキップをしてみてください。スキップをしながらネガティブなことを考えるのは難しいでしょう。

勉強や仕事で「なんとなくやる気が出ないな」という時は軽く身体を動かしたり、背筋を伸ばして姿勢を正しましょう。中・長期の計画を立てる時は視線の角度をあげてみましょう。

脳は私たちが思っている以上に身体の影響を受けます。

視線を上げる、笑顔を作る、拳を突き上げる、スキップをするなど、身体の使い方を変えることで、感情を変え、脳を「快」の状態にしていきましょう。

3:さらに脳を有効に使う2つの方法

脳の特徴を活かす方法を7つ紹介しました。

本章ではさらに脳を有効に使うための2つの心理効果をご紹介します。

3-1:アンカリング

アンカリング効果とは、「特定の刺激」と「特定の感情・反応・意識」を定着させることです。

「パブロフの犬」という実験をご存知でしょうか。フロイトは犬にエサを与える際に音叉を鳴らし、何回も繰り返すうちに音叉を鳴らすだけで犬が唾液を分泌することを発見しました。

この傾向は人間にもあてはまり、アンカリングは心理学者のフロイトが発見した「条件反射」を応用したものです。

例えば、以下のような経験はないでしょうか。

「スーツを着る」→「仕事モードになる」
「コンタクトレンズを取る」→「急に眠くなる」
「チームで円陣を組む」→「やる気がみなぎる」
「梅干しをイメージする」→「唾液が分泌される」

これはすべて「特定の行動」と「特定の感情・反応・意識」が結びついている状態です。

夢を叶えるためにもアンカリング効果を使うことができます。具体的なステップは下記の通りです。

【アンカリングを効果的に使うステップ】

【STEP1】:リラックスした状態をつくる
【STEP2】:夢の実現へ向かっている自分をありありとイメージし、特定の動作を行う
【STEP3】:これを繰り返す

ポイントはリラックスした状態で行い、何かの動作を行うことです。

繰り返し行うことで、脳に「夢の実現へ向かっている自分」のイメージが刷り込まれ、特定の動作をするだけで、脳は夢や目標に向かって動き出します。

3-2:カラーバス効果

カラーバス効果とは、脳の中に何かしらの引っ掛かりを作っておくと、引っ掛かりに関する情報が自然と集まってくる効果のことです。

「ベンツが欲しい」と思って街を歩いていると、やたらベンツが目に入ってくる。「赤いワンピースが欲しい」と思って街を歩いていると、赤いワンピースや赤いものに自然と目がいく。

このような経験はないでしょうか。脳は意識しているものの情報を集め、それ以外の情報は入らないようになっています。

脳に「どのような引っ掛かりをつくるかどうか」で入ってくる情報量が変わります。このカラーバス効果を使えば、脳のエネルギーを集中的に使うことができ、同じエネルギーでも、より大きな結果につながりやすくなります。

夢や目標を紙に書いて、それを繰り返しみることで脳は「夢や目標を達成すること」の情報を集中的に集めるようになるのです。

4:まとめ

普段、脳の働きをそこまで意識していないからこそ、意識をして使い始めると目に見えた結果につながる可能性は高いです。

脳の使い方をマスターすれば、仕事、恋愛、ダイエット、禁煙などあらゆる分野に応用することができます。

今回の記事を参考に、日々の行動を変えていただければ、夢の実現が近づくかもしれません。

5:参考図書

成功脳と失敗脳/茂木健一郎
努力はいらない!「夢」実現脳の作り方/苫米地英人
夢が勝手に叶う脳/苫米地英人
脳を“だます”とすべてがうまく回り出す/三宅裕之

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